車のレストア事業について

マツダといえば、これまでにも数多くの名車を生み出してきた日本が世界に誇る自動車メーカーです。RX7などが一番有名なスポーツカーだと思いますが、私が小学生の頃に強烈に憧れたユーノスロードスターも名車です。さて、そんなマツダではロードスターに限ってレストア事業を行うようになったそうです。部品の再生産などできる限りのことは行い、完全ではないものの出来る限りNAファンの「NAロードスターを永く乗り続けたい」という愛情に応えていきたいとのこと。また、マツダ側としても、「長く愛されてきたクルマを愛でる文化を育てたい」という思いがそこにはあったようです。これは車好きからすると本当に素敵な話だと思います。メーカーにとっては、常に新車を購入してくれるお客さんでなければ売り上げには貢献してくれません。彼らも商売ですから当然です。しかし、自分たちの製品に愛情を持っている人への感謝を忘れないというメーカーの誇りというべき思想がここには見て取れます。この動きが他のメーカーにも続くといいですね。

さて、この古い車のレストア作業というのは中々のコンテンツのようで、CS放送でもその過程を放送する番組などはすごく人気でした。やはり古いものをピカピカにするということ、それを元の状態で動くようにすること、これは男性にとってはたまらないものです。私も個人的に古い自動車などを直すのが趣味ですが、これは知識と技術がなければ無理な趣味です。まず、部品が手に入らないので、流用できる何かを探すか、ワンオフという方法で特注で作ってもらう業者を知っているかしか方法がありません。例えば、車のエンジンにおいてとても重要な熱交換器なども古くなると部品なんかないのですが、現役のラジエーターメーカーで熱交換器制作を請け負ってくれることを知っていなければいけません。これを車の構造そのものはもちろん、それぞれのパーツごとに知識がなければいけないので、コンテンツとして魅力があるのでしょう。

旧車のレストア事業、こういったラジエーターメーカー以外にも頑張っている所はたくさんあります。今回、マツダのようなトップメーカーにこのような動きがあったことが拡大してくれるととても嬉しいですね。結局は純正部品が手に入るのがベストなのですから。