海外進出時に考えておかなくてはいけないリスクヘッジ

企業をグローバルに展開させるためには、海外進出が欠かせません。しかし外国で人を雇い、仕事を行うということには、様々なリスクがつきまといます。その際における注意点をしっかりと把握しておかなければ、成功は覚束ないのです。

まず、仕事に対するスタンスが、大きく違います。日本人の場合は、長時間労働にも黙って耐えることが多いのですが、外国ではそうはいきません。当然ではありますが、しっかりと休みを要求し、休日は絶対に仕事に関わりを持ちません。また、時期によっては集団で里帰りしてしまい、しばらく会社が空になってしまうこともあります。また、きちんと注意しておかなければ、会社の備品や商品まで、勝手に持ち出してしまうこともあります。

政治情勢に伴うリスクも無視できません。先進的な国であっても、軍事クーデターやマフィアの暗躍が起こることは、決して珍しいことではないのです。そうなると戒厳令が敷かれたり、外務省から帰国支持が届くこともあります。反日気運が高まれば、日系企業が襲撃を受けることさえあるのです。そのため、たえず動向に気を配り、社員の安全と会社の財産を守ることが求められます。外国でチャンスをつかむことは、リスクとトレードオフする行為でもあるのです。