一人前の社会人に育て上げるカギは新入社員研修にある

新入社員にとって新入社員研修は仕事をするうえの心構えを学ぶ場だと思います。学校教育の場合は受け身的でも良い評価を得られますが、それとは逆に仕事をする場合は受け身的では困ります。新入社員研修では、仕事をするうえで積極的に動けるような人間にならなければいけないことを教える必要があります。

研修での注意点としましては研修のプログラムを強く強要すると、積極性を失う可能性があります。ですので、研修ではある議題について模範解答があるわけでなく、自分なりの答えを見つけ、良い点をほめるようにすることで、自分なりの考え方を持ち積極性を養うようにしたほうがいいでしょう。

では、悪い点は指摘しなくてよいのかといいますと、それは新入社員研修が終わり、仕事をはじめてからでも遅くはありません。また、新入社員研修は何人かで行うのが通常ですので、例えば「Aさんは仕事に対して、しっかり計画を立てることがすばらしい」とほめるとします。次に「Bさんは相手の話をしっかり聞いて、丁寧に答えている」とほめることでAさんはBさんの良い点を見習おうと考えてくれれば、悪い点が自ずから改善されることになります。最初から受け身な姿勢で仕事をはじめるよりは、失敗してもいいから自分なりに考え、仕事をするほうが将来的には有望な人材になることが多いです。